ふと立ち止まると、
そこにはとても懐かしい空間が広がっていた。
あるいは、とても寂しい時間が漂っていた。
過去からのメッセージを伝えるかのように、
私の脳裏に焼き付いて
離れない不思議な匂いのする場所。
そして、
一瞬の出来事なのに、
永遠の時間のなかにとどめておきたくなるような、
そんなはかない瞬間がある。
過去と現在が同じ空間に同居するところ。
まるで水たまりのようだ。
時間と空間の狭間にさりげなく点在する異空間。
注意していないと見過ごしてしまいそうな些細な感覚だ。
私の感性に共鳴した異空間を、じっくりとご覧ください。
Commercial Photo Office MEW
Photo by Haruhiko Ito