街中でのスナップは、まるで出会いがしらの辻斬りのようなものです。

獲物を狙うハンターが、銃をカメラに持ち替えて

都会のジャングルをさ迷い歩く。


スナイパーは時にライフルのように長玉（望遠レンズ）を駆使して、

またある時は、至近距離から獲物を狙うために小型軽量、

小回りの利く短玉（広角レンズ）を携行する。

スナップはまさにシューティングゲームだ！！


獲物の行動を予測し、気づかれないよに接近し狙いを定める。

相手が気づいた時にはもう遅い！

一瞬の表情をカメラに収めた後なのだ。


大猟の獲物がかかる時もあれば、一日歩き回ってもさっぱりの時もある。

長い時間を費やして捕らえた獲物の標本のほんの一部ですが

これからお見せしましょう。


「一瞬の出会い」の中に、あなたは何を見つけますか？

「一瞬の出会い」～いかがでしたでしょうか。

出会いがしらの名も知らない多くの人たちのしぐさや表情、

それは無意識の瞬間であり、また意識された瞬間でもあります。

行動の中から解き放たれた一瞬の表情をカメラが狙う。

様々な行動パターンの中にあなたは何を見つけましたか？


尚、この写真集に使用したカメラは銀塩、つまり

すべてフィルムカメラです。

デジタル全盛になる前の年代に撮影しております。


20年以上前の撮影記録です。


最後に・・・この写真集に、無意識の撮影協力をしていただいた

多くの方々に深く感謝いたします。本当にありがとうございました。


今後このようなスナップ写真は、

社会通念上撮影は困難となるでしょうね。


Commercial Photo Office MEW

Photo by Haruhiko Ito